また本塁打はお預けも“快足”で見せ場 「うんざりする」苦境で輝く大谷翔平に指揮官も脱帽「誰もが勝とうとしている」

タグ: , , , 2023/9/4

果敢な走塁で、見事に今季20盗塁を決めた大谷。そのパフォーマンスに賛辞が寄せられた。(C)Getty Images

 またもバットから快音は聞かれなかった。現地9月3日に敵地で行われたアスレチックス戦に大谷翔平は「2番・指名打者」で先発出場。3打数無安打2四球2三振で、今季自己ワーストとなる48打席ノーアーチに。エンゼルスも6-10で敗戦。同じアメリカン・リーグ西地区最下位を相手に3連敗を喫した。

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 もっとも、見せ場がなかったわけではない。5回1死無塁で迎えた第3打席で四球を選び出塁した大谷は、2死となったところで悠々と2盗を成功。これで今シーズンの20盗塁目となり、MLB史上ではケン・グリフィーJr.(1998、99)やアレックス・ロドリゲス(98、99、2005、07)らに並ぶ、史上8人目の「シーズン40本塁打&20盗塁」達成者となった。

 この日も2四球と大谷はアスレチックス側に避けられた感は否めなかった。両軍ともにポストシーズン進出の可能性はゼロであり、言ってしまえば、この試合は“消化試合”。それでも「我々を一人だけで叩きのめせる」(マーク・コッツェイ監督談)と勝負にこだわる敵軍の警戒網はエンゼルスの地元放送局『Bally Sports Wset』の実況が中継中に「うんざりする」とぼやくような状況ではあった。

 それでも何とかチャンスを生み出そうと奔走し、実際に数少ない好機を演出する。大谷のスーパースターたる所以が今季20個目の盗塁には詰まっていた。

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