ド軍の15年提示拒否の“新事実” 代理人が証言した大谷翔平の美学「15年後に『こいつは誰?』と思われたくなかった」
熟考を重ねていく中でドジャースは「理解をし、ビジョンを持っていた」。そして、常勝軍団の持っていた構想は、大谷の美学と合致した。
バレロ氏は、複数球団と続けた交渉の舞台裏を明かしている。
「彼は自身の周辺のマーケティングが非常にうまくいっていることをしっかりと理解していた。彼は契約がお金のためではないことも知っていた。だから、契約規模よりも、彼を高く評価し、理解し、二刀流選手として成長することを許してくれるチームと一緒になることの方が重要だったんだ」
交渉においてドジャースからは最大15年の契約も提示された。しかし、「常に挑戦したい」と求めた大谷は首を縦に振らなかった。バレロ氏はそのワケを論じてもいる。
「彼は物語のようなキャリアの終わりに勢いを失いたいと考えていなかった。13年、14年、15年と時間が経つ中で、『おい、こいつは誰だ? 一塁までも走れないじゃないか』って思われたくなかった」
誰もがやってこなかった二刀流で常にベストを尽くす。投打におけるハイパフォーマンスもさることながら、揺るぎないプロフェッショナルな姿勢こそ大谷が業界内で評価を高める理由と言えよう。
ともかく「世紀の契約」における偉才の考え方を明らかにしたバレロ氏の証言は興味深いものであった。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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