大谷翔平の死球は「絶対にわざと」 MLB歴19年の名捕手が明かした報復指示の実態と投手の“本音”「狙って当てるのは難しい」

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スアレスから死球を受け、痛みをこらえる大谷。(C)Getty Images

 メジャーリーグで起きた“死球合戦”が物議を醸した。

 現地時間6月16日から始まったドジャースとパドレスの4連戦は、第1戦でドジャースのアンディ・パヘスが死球に激怒したところから、遺恨が始まり、第2戦では両軍で3死球が飛び交う大荒れの展開に。大谷翔平が明らかな報復を太腿に受けたにもかかわらず、警告を受けたことに異を唱えたデーブ・ロバーツ監督が退場処分ともなった。

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 そして第4戦では、9回一死からドジャースのジャック・リトルがフェルナンド・タティスJr.の右手首に死球をぶつけると、両軍の全選手がフィールドに飛び出し、ホームベース付近で約7分間にわたって睨み合う大騒動に発展。その裏のドジャースの攻撃では大谷がパドレスの守護神で、阪神時代に最多セーブタイトルも獲得しているロベルト・スアレスから“報復”と言える死球を受けた。

 長くいがみ合ってきた両チームによる“やられたらやり返す”という攻防。そのやり合いは、球界の不文律が明確に表れたものでもあった。

 もっとも、両チームの関係者ともに公の場で「意図的にやった」や「狙った」とは明言しなかった。ただ、タティスJr.や大谷が受けた死球はいずれも「明らかに報復だ」というのが、米メディアや識者たちの基本的な見方である。

 さまざまに論じられた中で、何よりも興味深かったのは、球界の不文律を体験してきた元OBたちの声だ。MLBで19年のキャリアを送り、通算2043安打を放った名捕手AJ・ピアジンスキー氏は、自身がホストを務めるYouTubeチャンネル『Foul Territory』において「報復行為はあるよ」と訴えた。

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