大谷翔平への「史上最高」は軽薄? 米球界内で飛び交った称賛に米識者が反論「なぜ自動的に『最高』になるのか。理解できない」
球界の話題を独占した大谷。そのスター性に異論が飛んだ(C)Getty Images
大谷翔平(ドジャース)の歴史的快挙の余波が広まっている。
野球の本場であるアメリカでも話題沸騰となっているのは、現地時間10月17日に本拠地で行われたブルワーズとのナ・リーグ優勝決定シリーズ第4戦で披露した超人的なパフォーマンスだ。
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ワールドシリーズ進出に王手が懸かった中で「1番・投手兼指名打者」として先発登板した大谷は、投げては7回途中を被安打2、無失点、10奪三振と快投。打っても場外弾を含む3本塁打と躍動。メジャー史上初となる「1試合3本塁打&10奪三振」の離れ業をやってのけた。
まさに伝説的なワンマンショーを披露した大谷の異能ぶりへの余波は一向に収まる気配がない。米球界内では多くの記者や識者が「史上最高」という言葉で絶賛。対峙したブルワーズナインからも「前例がどれだけあるか分からないけど、史上最高の試合だと思う」(クリスチャン・イエリッチ談)といった声が上がった。この事実こそが、二刀流スターの凄みを物語ると言えよう。
もっとも、球界の話題を独占したスターに対する異論がないわけではない。とりわけ多くの関係者が強調した「史上最高」か否かは議論百出の事態となっている。「理解できない」と訴えたのは、米ポッドキャスト番組『Pod of Fame』のホストを務めるジム・ミロフ氏だ。
キッカケは有名アナリストの投稿だった。17日の試合直後にXで、米スポーツ専門局『FOX Sports』のベン・バーランダー氏は「これは大げさに言ってはいない。僕らはショウヘイ・オオタニによる史上最高のスポーツパフォーマンスを目撃しているかもしれない」と発信。これにミロフ氏は異を唱えたのだ。
「今のペースでいけば、おそらくオオタニは(MLBで)2200安打、475本塁打、1300打点、60勝、そして1000イニングに満たない成績で現役引退するだろう。そんな数字を見て、どうして彼を、(ハンク・)アーロンより上、(ウィリー・)メイズより上、ルー・ゲーリッグや(テッド・)ウィリアムズより上に置けるのか、まったく理解できない」






