年58発の量産体制を維持する大谷翔平は本塁打競争に出場するのか? ファン熱狂の“祭典”に潜むリスク「また出たいとは思わない」
目下、大谷はナショナル・リーグのホームラン王(29号)に君臨し、年間58発ペースで量産。それだけに“ホームラン”を競争する同ダービーへの出場はファンにとっては悲願。興行を開催するMLBとしても是が非でも出てほしいというところだが、事はそう単純ではない。
なにせ競争はタフだ。1ラウンド4分間という制限時間内に本塁打を量産しなければならないため、選手は想像以上の負担を強いられる。実際、過去の出場者の中には「疲労の溜まり方は尋常じゃなく、また出たいとは思わない」と漏らす者もいる。
また、短時間で一発のみを狙い続ける必要があるために打撃フォームを崩し、後半に失速するケースもままある。大谷も唯一の出場となっている21年には、参戦後は71試合で13本塁打とペースが急激に落ちた過去がある。
今季は投手としての本格復帰に向けたリハビリも続いている。ゆえに余計な負荷を背負うリスクを本人が選ばない可能性は高い。米メディア『Al bat』はデーブ・ロバーツ監督の「(出るか出ないかは)ショウヘイ次第だ。彼に訊いてくれ」というコメントを紹介した上で「オオタニは『ホームランを打つ』という図抜けた能力を持っているが、ホームランダービーに出場したのはたったの1回だ。当然、ファンは出場を望むが、一部の選手が理想のスイングを崩してしまうリスクがあることも忘れてはならない」と指摘している。
すでに今季はロナルド・アクーニャJr.(ブレーブス)とカル・ローリー(マリナーズ)といった“大物”の出場が決定している。そうした中で、大谷がいかなる決断を下すか、そして本人は何を考えているかは、世間の耳目を集めそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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