大谷翔平の一刀流でのMVP獲得はあるのか?MLB公式サイトが6月注目の9つの話題として特集
過去、6月に好成績を残してきた大谷。爆発に期待がかかる(C)Getty Images
過去2度の月間MVPに輝いた「大谷の月」がスタートした。これを待っていたかのように、MLB公式サイトは「6月になり注目される9つのストーリー」と題した特集を組んだ。「フィリーズの快進撃は本物か?」など、メジャーリーグファン全体へ向けた読み物だが、その中で大谷についても言及。「大谷は一刀流でMVPを勝ち取れるか?」という見出しで迫った。
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投打二刀流で2021、2023年と、2度の満票でア・リーグMVPに輝いた。その両年とも打撃とともに、強打者をなで斬り続けた投手・大谷の活躍が票を集めたことは間違いない。昨年9月に右肘のトミー・ジョン手術を受けたため、今季は打者に専念。投手としての評価はなく、打者一本でMVPに輝くことは可能なのか。
5月を終えた時点で、いずれもナ・リーグトップの長打率.607、OPS1.000、塁打136。近年のメジャーリーグでのMVP投票において最も重視される「WAR」では、データサイト「ベースボール・リファレンス」の算出で、同僚でリーグトップ「3.6」のムーキー・ベッツに次ぐ、2位の「3.1」だ。
WARは「Wins Above Replacement」の略で、控えレベルの選手と比べ、どれだけチームの勝利に貢献したかを示す指標だ。打撃、走塁、守備、投球などのデータを複雑な計算式で数値化し、数字が大きいほど優秀とされる。「ベースボール・リファレンス」の他、データサイト「ファングラフス」の数値も高く支持されており、両者で数字が異なることが通常だ。