大谷翔平のMVPは確実…でも“満票受賞”には米放送局が異論! 「得票を奪われても驚かない」とした強打者とは
投打で異次元の活躍を続ける大谷。今季のMVP獲得は確実視されている。(C)Getty Images
チームが苦境に立たされるなかでも、大谷翔平(エンゼルス)は快進撃を続けている。
去る8月16日(現地)に敵地で行われたレンジャーズ戦では、初回の第1打席に飛距離437フィート(約133.2メートル)の42号となるソロアーチを記録。これでアメリカン・リーグでは2位のルイス・ロベルト(ホワイトソックス)に10本差をつけ、日本人選手史上初となるホームラン王へまた一歩近づいた。
【動画】脅威のハイフライボール!敵地を騒然とさせた大谷翔平の42号シーン
投げても10勝を挙げ、被打率.185、奪三振率11.36とエース級の働きを見せている。この投打の圧倒的な活躍から今季のMVP争いにおいて「オオタニに対抗する選手はいない」という声は絶えない。実際、選出するうえで重要な指標となるWAR(打撃、走塁、守備、投球を総合的に評価して選手の貢献度を表す)も大谷は「8.4」(fWAR)を記録。2位のマーカス・セミエン(レンジャーズ)とは3.4差をつけている。ゆえに二刀流スターの受賞に反論はほぼ聞こえてこない。
しかし、21年シーズンに初受賞した際のような満票かどうかには異論が唱えられている。米テキサス州地元局『KCEN-TV』は「ショウヘイ・オオタニの圧倒的活躍があってもなお、レンジャーズのコーリー・シーガーはア・リーグMVPで得票に値する」と銘打った記事を掲載。エンゼルスと同じア・リーグ西地区で首位をひた走る地元球団で出色のパフォーマンスを披露する遊撃手に対する得票を推挙した。
もっとも、シーガーもMVP級の活躍は見せている。2度の故障者リスト入りが影響し、いまだ規定打席は未到達ながら、16日時点で打率は.348とハイアベレージを記録。さらに22本塁打、73打点、OPS1.072と打ちまくっており、WARもMVP級とされる「4.8」だ。