“MLB平均以下のスイング”でもHR量産の異能 大谷翔平の打撃センスに米解説も愕然「これが打者にとっては理想なんだ」
5月に入って絶好調で、ペースを上げている大谷。(C)Getty Images
パワーだけでなく、図抜けた技術力も兼ねる。本塁打をハイペースで量産する大谷翔平の打撃力が、あらためて声価を高めている。
今まさに大谷は絶好調だ。現地時間5月16日に行われたエンゼルス戦では、8回1死、右腕ゼファジャンからバックスクリーンへ消える16号ソロをマーク。驚異の3戦4発で、本塁打王争いでも両リーグ単独トップに立った。
【動画】驚異的なスイングスピード!大谷翔平が3戦連発の16号アーチ
さらに5月は14試合に出場して打率.375をマーク。さらに9本塁打、19打点、OPS1.427、長打率.964と全て両リーグトップの好成績となっている。
その好調ぶりを支えるのが、相手投手の攻め方にアジャストしたスイングの変化だ。
2打席連続弾を放った今月15日のアスレチックス戦で左翼席に13号を放った際のバットスピードは72マイル(約115キロ)。これは「MLB平均以下」とされる値だったのだが、先のエンゼルス戦で放った16号のそれは80マイル(約128キロ)を計測。実に13キロの差がスイングにあったのだ。
圧倒的なハイパフォーマンスが物語る力任せなスイングだけではない大谷の打撃。その姿勢は、MLBのレジェンドも脱帽するレベルにある。
現地時間5月16日にMLB公式ネット局『MLB Network』の番組に出演したカルロス・ペーニャ氏は、「まるで彫刻みたいなマッチョな体型の選手もいるけど、大谷は違う。彼は毎回のように力任せに振っているわけじゃない」と指摘。「今の彼に何度も同じ球を投げるのはリスクが高すぎる。同じゾーン、同じスピード帯で攻めれば、オオタニはパターンを読んで対応する」と語った。






