“ゴジラ”の記録を破る大谷翔平の特大弾にエ軍指揮官も感嘆 欠かさなかった舞台裏での研究「才能に溢れて、本当に楽しい」
一振りで見せ場を生み出した大谷。彼の打者としてのセンスに指揮官も賛辞を惜しまない。(C)Getty Images
意地の一振りだった。
現地6月29日に本拠地で行なわれたホワイトソックス戦で大谷翔平(エンゼルス)は「3番・指名打者」で先発出場。チームが4点差を追っていた9回裏に追い上げの2ランホームランを放った。
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見せ場は終盤に訪れた。9回裏2死一塁の局面で打席に立った大谷は、相手右腕のケンドール・グレイブマンがカウント1-2から投じた86.9マイル(約139.8キロ)のスライダーを強振。左中間方向へ高々と舞い上がった打球はぐんぐんと飛距離を伸ばし、フェンスオーバー。438フィート(約133.5メートル)の地点に着弾する特大弾となった。
惜しくもチームは7対9で敗れた。だが、大谷の意地の一発はメモリアルなものともなった。というのも、本塁打の月間14本はエンゼルス史上最多の本数で、日本人メジャーリーガーの中でも、ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏の記録を抜く単独トップの数となったからである。
あらためて「打者」としての才覚を見せつけた大谷には指揮官も感嘆する。エンゼルスのフィル・ネビン監督はMLB公式サイトの取材に応じ、アルバート・プーホルス、ティム・サーモンといった球団のレジェンドが保持していた本塁打記録を塗り替えた29歳の日本人を次のように称えている。
「ショウヘイは毎日のようにあらゆる記録とあらゆるものを我々にもたらし、驚かせてくれる。彼は才能に溢れていて、近くで見ていて本当に楽しいんだ」