歴史的な活躍が続く大谷翔平への“比較論”に異議 米データ社が「もうベーブ・ルース以来と語るのはやめるべき」と主張
日々数多の記録を塗り替え続けている大谷。その目を見張る活躍は、野球の本場を驚かせ続けている(C)Getty Images
文字通り歴史的な活躍が続く大谷翔平(エンゼルス)。彼の異能ぶりに対する反響は収まる気配がない。無理もないだろう。なにせ、勢いが止まらないのだ。
現地6月30日に本拠地で行なわれたダイヤモンドバックス戦では今季30号となる一発を記録。この飛距離493フィート(約150.2メートル)の超特大弾によって月間の本塁打数を「15」とし、史上4人目の快挙を達成した。
【動画】驚愕の150m超えアーチ ルースに並んだ大谷翔平の30号「超」特大弾を見よ
個人として最高の形で締めくくった6月。その投打における成績が凄まじく、打っては打率.394、15本塁打、29打点、OPS1.444。投げても5先発で2勝(2敗)、防御率3.26、WHIP1.22、奪三振率10.98のハイアベレージをマークした。
日々球界のあらゆる記録を塗り替える大谷。彼が投打で異次元の活躍を続ければ、続けるほど、比較対象として米メディアなどで名を挙げられるのがベーブ・ルースだ。周知の通り、この偉人もかつて二刀流でプレーし、球史に名を刻んできた。
しかし、ルースが投打二刀流で活躍したのは、1世紀も前の出来事ではある。ゆえに比較そのものに無理があるのではないかという声も小さくない。
かねてから大谷を「非現実的な存在」と賞賛し、ありとあらゆるスタッツを用いて彼の凄みを伝えてきた米データ専門社『Codify』も、一部識者の間でしきりに語られているルースとの比較論に異論を唱えている。