「オオタニが代償を払わせた」大谷翔平を避けなかったヤ軍の判断にNYメディアが嘆き!「なぜ一か八かの賭けをしたのか」
4打数3安打と大いに存在感を放った「打者・大谷」。彼を避けなかったヤンキースのブーン監督には批判が殺到している。(C)Getty Images
大谷翔平(エンゼルス)の今季35発目となるホームランは、相手に傾いていた勝機をグッと引き戻す一撃だった。
現地7月17日に本拠地で行なわれたヤンキース戦で大谷は「2番・指名打者」で先発出場。7回裏に迎えた4度目の打席で3試連続となる特大アーチを放った。2点差を追っていたゲーム終盤。2死一塁の局面で打席に入った背番号17は、相手2番でマイケル・キングがカウント1-2から投じた96.9マイル(約155.9キロ)の4シームをジャストミート。センターオーバーの同点弾としたのだ。
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打った大谷が一塁ベースを回る際に「シャーッ」と叫んだ振る舞いを見ても、この同点弾がもたらした影響は大きかった。実際、勢いづいたエンゼルスは延長10回裏にマイケル・ステファニックがタイムリーを放ち、逆転でヤンキースを撃破。球場は熱狂のるつぼと化した。
もっとも、気になるのはヤンキースのプランだ。5回裏の3打席目では2死一、三塁の局面で大谷を申告敬遠させていたにもかかわらず、同点とされた場面では同じく2死だったが、勝負に行き、見事に粉砕されたのだ。
ヤンキースの首脳陣に「大谷を再び歩かせる」という考えはなかったのか。試合後に地元局『YES Network』などの取材に応じたアーロン・ブーン監督は、こう明かしている。
「エスコバー(一塁走者)が二塁にいて、(オオタニへの)ストライクカウントが後手に回るような展開になった場合はそれ(申告敬遠)もありえたが、打席に立つ段階でそれはなかった。2点のリードがあって、後ろの打者は.330も打っているし、歩かせるサインは出さなかった。もしも、エスコバーが一塁から進塁し、カウントがビハインドだったら、話は別だった」