大谷翔平の“規格外さ”が凝縮された走塁技術 エ軍を奮起させたプレーに米会社も驚嘆「マリナーズはわざわざ避けたのに」
何としてもチームに勝利をもたらさんとする賢明なプレーが光った。(C)Getty Images
大谷翔平(エンゼルス)の規格外さが凝縮されたようなプレーだった。
現地8月3日に本拠地で行われたマリナーズ戦での一幕だ。「2番・指名打者兼投手」で先発していた大谷は、チームが1点を追っていた6回2死無塁の局面で第3打席に立つと、カウント3-0となったところで敵ベンチが申告敬遠を選択。やむなく一塁へ歩かされた。
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直近6試合で6度目となる申告敬遠に、球場は大ブーイングに包まれたわけだが、これで終わらせないのが大谷である。出塁を果たした背番号17はすかさず二盗を成功させて、得点機を演出すると、直後にCJ・クロンがセンター前ヒットを放った間に快速を飛ばしてホームに生還したのだ。
同点劇を演出した大谷の活躍に発奮したエンゼルス打線は、直後にマイク・ムスタカスが右中間を破るタイムリーツーベースを記録。一気呵成の攻撃で勝ち越しに成功した。
この日は4回まで3安打無失点と力投していたものの、「右手と右手の指のけいれん」のために緊急降板を余儀なくされた大谷。負傷が不安視されたなかで見せつけた出色のパフォーマンスには、現地識者やメディアも脱帽するしかない。
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