大谷翔平のトレードは「ありえない」 FA→再契約の望みは薄くてもエ軍が放出を拒否するワケ「残す価値は十分ある」
そうしたなかで、MLBの事情通がトレードの可能性を分析している。現地7月7日、MLB公式サイトのレポート記事内でジョン・モロシ記者は、「今のチーム状況がショウヘイ・オオタニとの将来にとって何を意味するのか? それは何もない。エンゼルスの急降下がトレード・デッドラインに向けて彼をトレードする兆候と見る野球関係者はほとんどいない」と断言している。
米球界の移籍情報に詳しい敏腕であるモロシ記者は、エンゼルスに球界トップクラスの若手有望株が少ないチーム編成をクローズアップしたうえで「しかし、オオタニのトレード価値を最大限に活かすつもりなら、順位争いで明らかに劣勢だった昨シーズンに、彼を移籍させていた」と指摘。そして、偉才の残留にチームがこだわる理由も示している。
「仮にエンゼルスがポストシーズンを逃しても、彼をフリーエージェントまでチームに残す価値は十分に存在する。なにせ彼がプレーするたびにテレビの視聴率は出る。さらにMVP獲得がとても現実的な男はマーケティング収入をもたらし、スポンサーシップの関係にも影響を与える」
「もしも、あなたがエンゼルスのファンなら、あるいは球団幹部なら、オオタニが別のユニホームを着て本塁打を量産するところを想像してみてほしい。それは虚しい気持ちになるだろう? だから、このシナリオ(トレード)はありえない」
今オフにFAとなれば、再契約をする可能性は低いとも伝えられる。それでも、エンゼルスは大谷から得られる計り知れない影響力を手放せないようだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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