大谷翔平との契約に悲鳴!? マリナーズ地元紙が歴史的な争奪戦からの離脱を勧める「オオタニ獲得は現実的ではない」
今夏にシアトルで実施されたオールスターでは「シアトルに来て」と熱烈な歓迎を受けた大谷。その声援は彼にとって刺激となったはずだが……。(C)Getty Images
去る11月2日にメジャーリーグではフリーエージェント(FA)となる選手たちが正式に公示された。以来、日米両球界で大きな注目を集め続けているのは、エンゼルスからFAとなった大谷翔平の動向だ。
直近3年間で2度のリーグMVPに輝き、さらに投打で数多の金字塔を打ち立てた大谷。いまや誰もが認める歴史的なスーパースターとなった偉才を巡っては、契約金が6億ドル(約873億4000万円)とも予想される大争奪戦が繰り広げられている。
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そんな大谷の獲得候補として何かと報じられているマリナーズの地元紙『Seattle Times』は、「オオタニの得る給料は間違いなく良くなる。肘の手術の影響で1年は登板できないとしても、4400万ドルから5000万ドルの高額年俸は確実に得られるはずだ」と強調。そのうえで“贔屓球団”が獲得できる可能性について「オオタニに自由を与えながら、高額年俸を与えるとなると、それは針の穴に糸を通すようなものだ」と見通しを記している。
同紙は「獲得できない」とは言ってはいない。「ドジャース、メッツ、パドレス、ヤンキース、ジャイアンツ、カブスらが提示するオファーは、マリナーズが提示するそれよりも、約束される契約年数や保証額が大きいと予想される」としながらも、「彼らにも記録的な年俸を投資する余地はある」とし、大谷獲得によるポジティブな効果を強調している。
「はっきり言おう。マリナーズにはオオタニを獲得する余裕はある。なにせ彼らは財政的に安定し、利益を上げている組織だからだ。あらゆるマーケティングや試合体験を通じて、フィールド上の商品が不足していても、球場にファンに引きつけ、支払能力を維持してきた。加えて、オオタニはフィールド外でも十分な関心と収益を生み出し、その対価を得ることができる稀有なフリーエージェントでもある」