大谷翔平のトレード退団は「信じられない苦痛」 揺れるエンゼルスに米メディアが見解「勝てるチームを構築できていない」
トレードに関する報道が過熱している大谷。その動向を米専門サイトが論じた(C)Getty Images
エンゼルスへの逆風が強まっている。現地7月14日に行なわれた本拠地でのアストロズ戦で5対7と敗戦。これで今季最長の6連敗となり、負け越し数も2に伸びた。
巻き返しを図りたいシーズン後半戦の開幕だったが、厳しい船出となった。この日は大谷翔平が「2番・投手兼指名打者」で先発するも、完治しきっていない右中指の爪が割れた影響もあって5.0回(94球)を投げて5失点と乱調。チームも攻守でミスを連発し、ペナントレースを争う同地区のライバルに地力の差を見せつけられる形となった。
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悲願のポストシーズン進出が遠のくような痛恨の黒星だ。ゆえにエンゼルスは辛辣な批判を浴びせられ、チームの再建を求める声も高まっている。とりわけ話題となっているのは、今オフにFA(フリーエージェント)となる大谷のトレードだ。現地8月1日の期限が迫るなかで、ドジャースやヤンキースなどが有力候補とする報道が過熱している。
もっとも、エンゼルスは大谷の放出に関して、否定的なスタンスを崩していない。あくまでFAとなるまでの保有をするという見方は球界関係者の間でも強まっている。一方で苦心が続くチーム状況もあり、「(放出させる)可能性を排除していない」(MLBのジョン・モロシ記者より)という声が消えないのも事実だ。