大谷翔平、ドジャース移籍の舞台裏 球団幹部が米誌に明かした極秘面談の内情「我々にはアドバンテージがあった」
ただ、ドジャースには手応えがあった。今月1日に本拠地ドジャースタジアムで秘密裏に行った大谷との面談で好感触を得ていたからだ。
ドジャースは貴重な面談の場において、選手育成の取り組み方や若手有望株が揃うマイナーの状況など、大谷が長期契約を結ぶうえで気にしていた部分を徹底的にレクチャー。チームとして長期的な黄金期を築ける土壌があると示し、見事に口説き落としたという。
「彼はお金が1ドルでも多いかどうかを最高の条件だとは考えていなかった。我々としては、これからの10年間でポストシーズンにどれだけ出られるかが重要なのであれば、実績のうえでは、明らかにブルージェイズよりもアドバンテージがあったと考えていた」
そう自信を口にした別のドジャース幹部は、「私たちは衝撃も受けた」と伝説的な契約が生まれた面談を振り返っている。
「とにかく会った時のショウヘイは爽やかだったんだ。年齢よりもはるかに若々しく見えたのは、野球に対する愛情が純粋だったからだろうね。我々は彼のモチベーションを知りたかったのだが、それはとてもシンプルで、『ただ野球をすること』だった。当然、彼をブランドとしてアピールに使いたい人もいるだろう。でも、ショウヘイは爽やかだった。彼と契約について話し合った後、我々は全員がより良い気持ちで終えていた」
大谷を受け入れるための準備を入念に進めたドジャース。「彼のような選手は一生に一人だ。だから契約するチャンスがあるならできる限りのことをやらなければならない」(幹部のコメントより)と意気込んだ彼らは、見事に一大プロジェクトを成功させた。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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