賭けに負けたエンゼルスの“完全解体”は必然の動き 批判が値しない理由は大谷翔平の去就にも関係あり

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大谷の奮闘もむなしく負けが込んでいるエンゼルス。ゆえにチームは白旗を出し、完全解体に踏み切った。(C)Getty Images

 完全に白旗を上げた出来事だった。現地8月29日、米スポーツ専門局『ESPN』のジェフ・パッサン記者は、エンゼルスが先発右腕のルーカス・ジオリト、救援投手のマット・ムーア、レイナルド・ロペス、ドミニク・リオーネ、そして外野手のハンター・レンフロー、ランダル・グリチェクをウエーバーにかけたとすっぱ抜いた。

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 突然の一報を受け、エンゼルスには批判の声が上がった。米メディア『The Ringer』は、「なぜエンゼルスと他のMLB球団は優秀な選手を放棄するのか」と銘打った記事を掲載。そのなかで「アート・モレノがア・リーグ西地区で最も恥ずかしいオーナーのタイトルに猛追している」と指摘し、贅沢税の支払いを回避する方針に切り替えた首脳陣をバッサリと切り捨てた。

 ポストシーズン進出の可能性が遠のく状況を思えば、致し方がない面がある。

 ウエーバーを行ったという報道が出た時点で、エンゼルスは63勝69敗とワイルドカード争いでも3位から11.5ゲーム差。悲願のポストシーズン進出の望みが他力本願となっていた彼らにとって、今オフにFA(フリーエージェント)となる6人を保有するメリットはない。むしろコスト削減に踏み切るのは球団として必然だ。

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