「マナーが人を作る」――大谷翔平が少年に示した“敬意”に脚光 元MLB戦士は「彼ほど規律の正しい選手はいない」と感嘆
グラウンド内でのパフォーマンスもさることながら、大谷はプレー以外の面でも愛されている。(C)Getty Images
大谷翔平(エンゼルス)の何気ない振る舞いが脚光を浴び続けている。
現地9月2日に行われたアスレチックス戦でも“らしさ”が見られた。メキシコ人ジャーナリストのミゲル・ルーゴ氏は、5回に申告敬遠で歩かされた際の大谷が丁寧に道具を整え、回収をしに来た少年の腰をポンと叩き、軽く会釈をする姿を紹介。「マナーが人を作るんだ。私はバットボーイに目もくれない不愛想な選手も見た。オオタニはあらゆる面で優れた人間だ」と、試合に関わる人への敬意を示す行動がいかに稀有であるかと強調した。
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当人からすれば、「当然」の所作なのだろう。花巻東高校時代に佐々木洋監督から「ゴミを拾うことで運を拾う」と教わり、その人間性を養ってきた大谷は、グラウンド外の振る舞いにも気を遣ってきた。だからこそいかなる人にも“敬意”は忘れない。
投打二刀流による活躍で、稀代の天才と評され、周囲からもてはやされても傲る素振りは一切見られない。ゆえに大谷は各国の関係者から信用を集める。メキシコ紙『Diario de Yucatan』の取材に応じた元メジャーリーガーのホゼ・モリーナ氏は「あんな選手を見られる私たちは幸運だ。誰もやったことがないことをやっているからね」と指摘する
「まず、何よりもショウヘイほど規律の正しい選手はいないよ。そして彼はゲームを心底楽しんでいる。私は史上最高の打者であるバリー・ボンズの全盛期も見てきた。だけど、彼と比べてもショウヘイはやっぱり何かが違う」