現役MLB投手でも「理解できない」という大谷翔平の”仕事量” 限界を超えて「1%」を追い求める姿勢に見る偉才
ほとんど休みもなくプレーし続ける大谷。その連日の奮闘ぶりは周囲を驚かせ続けている。(C)Getty Images
大谷翔平(エンゼルス)は休む間もなくプレーを続けている。メジャー6年目の今季に途中交代を除いて休養日となったのは、わずか2試合だけ。今年3月に日本列島が沸きに沸いたワールド・ベースボール・クラシックからほぼ休みなく戦い続けている。
無論、マイク・トラウトやアンソニー・レンドーンといった主力の故障が相次ぎ、不安定な戦いが続いているチーム状況が主因にはなっている。投打ともに大谷とおんぶにだっことも言えるエンゼルスだけに、彼を欠くことは軸を失うも同然である。
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疲労がピークに達しているのは間違いない。今月4日のマリナーズ戦では右手のけいれんによって途中降板。さらに7月28日のタイガース戦ではホームランを打った直後に腰を抑えて苦悶の表情を浮かべてもいた。
しかし、大谷は心身ともに苦しい状況下で出続けている。おそらく自分が抜ける影響を考えてのものだろう。ここに二刀流スターの驚異的なポテンシャルがあるように思えてならない。MLB通算1382勝を誇る名将ジョー・マッドンをして「仕事量は極めて異質」言わせるタフさは、メジャーリーグの過酷さを知る“同業者”たちも強調するところだ。
10日に公開となったドジャースの外野手ムーキー・ベッツのポッドキャスト番組『On Base With Mookie Betts』に出演したダイヤモンドバックスの右腕ザック・ギャレンは、先発ローテーションを守る投手だからこそ理解できる大谷の凄みを語っている。
「彼のありがたみが、なかなか理解できないんだと思う。毎日、メディアやテレビ番組に出るからね。でも、オオタニは100マイルのボールを投げて、500フィートもボールをかっ飛ばす。僕がピッチャーだけに専念しているのは、バッティングがどれだけ難しいかを知っているからだ。同時になんかとてもできない」