「評価に値しないのはオーナーや幹部」大谷翔平退団のエンゼルスを米メディアが辛辣批評「歴史に残る」と“無策”ぶりを強調
大谷という稀代の才能を擁しながら、エンゼルスはプレーオフ進出すら果たせなかった(C)Getty Images
今オフのFA市場で、最も注目を集めていた大谷翔平の新天地がドジャースに決定した。今季も地区優勝を果たしており、プレーオフ常連であることから、大谷自身の願いであったワールドチャンピオンを目指す上で、相応しい球団を選択したことは間違いないだろう。
一方で、同じ都市を拠点とするライバルチームに球界のスターを奪われる形となったエンゼルスには、今後への不安など、さまざまな声が挙がっている。
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戦力ダウンは避けられず、また、6年間在籍した大谷のグラウンド内外の影響力が失われることもあることからも、来季以降のエンゼルスの再建は容易ではない。大谷の“引き留め”に失敗したチームの先行きを危ぶむファン、関係者も少なくない中、エンゼルス球団首脳陣へ批判の矛先を向けるメディアの見解も伝えられている。
アメリカ大陸各国の野球情報を扱う米国サイト『Swing Completo LLC』は大谷のドジャース移籍を受け、「このアジア人の離脱は、エンゼルスの不手際を増大させるだけだ」と報じている。
さらに、「クラブは決定的なプロジェクトを持たずに計り知れないほどの財産を費やしてきた。つまり競争に参加していないが、完全な再建にも着手していない」と指摘。エンゼルス球団のこれまでについて「2018年以降、ショウヘイ・オオタニとマイク・トラウトが同じラインナップにいるにもかかわらず、エンゼルスは一度もプレーオフに進出できなかった」などと振り返っている。
同メディアは「矛盾を恐れずに言えば、トラウトとオオタニは近年史上最高のコンビだった。しかし、野球の結果は2人の選手だけの責任ではない」として、エンゼルスが両スター選手を活かしきれなかったことを強調。加えて、昨季、夏までに大谷をトレードし、交換で他チームからの選手獲得を試みなかったとして、「ロサンゼルスの経営陣の動きは、MLBで最も支離滅裂な決定の一つとして歴史に残るだろう」と見解を示している。