大谷翔平の偉才にメッシ母国紙も関心! 「球界を震撼させた日本人は何者か」と異例の特集「スポーツ界に革命をもたらした」
ドジャース移籍を決意し、世界的な話題を生み出した大谷。その存在には地球の裏側でも熱視線を注がれている。(C)Getty Images
今オフにキャリア初のフリーエージェント(FA)となった大谷翔平。彼がドジャースと締結した歴史的な契約は、世界的な関心を集めた。
とにかくスケールが規格外だった。メジャーリーグ屈指の常勝軍団ドジャースと締結したのは、10年総額7億ドル(約1015億円)。サッカー界の大スターであるリオネル・メッシが2017年11月にバルセロナと結んだ6億7400万ドル(約977億円)を大きく上回るプロスポーツ史上最高額のメガディールだった。
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契約前にメディアが想定していた金額を遥かに上回った。分業制が促進された現代で「唯一無二」の二刀流を続ける異能さが評価された結果でもあった。ただ、文字通り桁違いの契約を勝ち取った大谷の凄みは、今なお世界で反響を広めている。
メッシの母国紙『Clarin』は「ショウヘイ・オオタニ。“メッシマニア”たちに影を落とし、アメリカ球界を震撼させた日本人とは何者か」と銘打った特集記事を掲載。国内ではマイナースポーツとして認知される野球界のメガスターをクローズアップした。
「バットを持った異次元の天才」
大谷をそう表現した『Clarin』は、「1914年から1935年にかけて偉大なるバンビーノ(ベーブ・ルースの愛称)だけが成し遂げたのと同じように、オオタニは投げて、打つことのできる驚異的な二刀流プレーヤーであり、アメリカンスポーツに歴史的な革命を起こした」と強調。二刀流という働きがいかに図抜けたものであるかを説いた。
「ショウヘイは野球に親しみながら育ち、徐々に天賦の才能を開花させ、磨きをかけていった。メジャーリーグで最高の先発投手としての地位を確立させ、打席に立っても最高の選手としてプレーすることを可能にした。現代野球には存在しない二面性によって、彼は2人の選手の役割を一身で担う天才に変身したのである」