ダルビッシュ有vs大谷翔平は“第2ラウンド”も凄かった 「思いっきり投げた」37歳の2奪三振に見た百戦錬磨の矜持
ドジャース打線に苦心したこの日のダルビッシュ。しかし、大谷とのマッチアップでは違いを生み出した。(C)Getty Images
現地時間4月15日に敵地で行われたドジャース戦にパドレスのダルビッシュ有が先発登板。5回(92球)を投げ、被安打4、四死球2、3失点、2奪三振で降板し、開幕から登板5試合でシーズン未勝利となった。
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この日は制球に苦しんだ。試合後のフラッシュインタビューで「最初から最後まで自分の中では良いところがあんまりなくて、良い方向に持っていくことができなかった」と振り返ったように、ボール先行の投球が続いたダルビッシュは序盤から球数を擁した。
それでも注目の対決では、見事にライバルをねじ伏せた。大谷翔平(ドジャース)との今季2度目の対決である。
日米通じて初めての対戦となった韓国・ソウルでの開幕戦(現地3月20日)は、2打数1安打。ほぼ互角の対決を終え、ダルビッシュは「ヒットを打たれた後に自分の中ではちょっとニコッとしてしまって、なんだかんだ情が入ってしまったんだな」と振り返っていた。
そこから約1か月後に迎えた第2ラウンドはダルビッシュの完勝だった。無死二塁の局面で迎えた第1打席は、見逃しと空振りで大谷があっさりと追い込まれるも、そこから3球のファウルで粘る。しかし、最後はカウント1-2からの7球目、内角低めに沈む93.2マイル(約149.9キロ)のカットボールに手が出て空振り三振となった。