「打者としてのオオタニが好きだ」――ジャッジが“ライバル”に示した畏敬の念 ヤ軍の怪物はなぜ「打者・大谷」を愛するのか
昨季に大谷とMVPを争ったジャッジ。このヤンキースの主砲は二刀流戦士に尊敬の言葉を送っている。(C)Getty Images
文字通り歴史的な強打者をもってしても大谷翔平(エンゼルス)は偉大だ。
現地7月19日に行なわれたエンゼルス戦を前にヤンキースの主砲アーロン・ジャッジは、複数メディアの取材に対応。31歳のスラッガーは、大谷についての率直な思いを語った。
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昨シーズンに両雄はアメリカン・リーグのMVPを争った。ファンやメディアが壮大な比較論が展開したなかで、最終的に受賞したのはジャッジだった。リーグ新記録となる62本塁打以外にも、打率.311、長打率.686、OPS1.111と図抜けたスタッツを記録した31歳だけに、大谷が敗れても仕方がないところはあった。
もっとも、今季はリーグ断トツトップの35ホーマーをマークする大谷がMVPの筆頭候補と見られている。一方のジャッジは6月4日のドジャース戦で右足親指の靭帯を断裂。いまだ戦線からの離脱を余儀なくされており、2年連続受賞の可能性は低くなっている。
自身がもどかしい日々を送る間に、球界で一大センセーションを巻き起こしている二刀流戦士をジャッジはどう見ているのか。「見ていて本当に楽しい選手だ。対戦相手じゃなければね」と笑みを浮かべたヤンキースの怪物は、次のように褒めちぎっている。
「テレビでオオタニが三振を奪いまくったり、先発登板をした試合でホームランをかっ飛ばす姿を見て、さらにどんなことをしてくれるのかが楽しみなんだ」