岩村氏がみる今季の大谷「彼は自分の立ち位置を分かっている」
今季、二刀流としての復帰が期待されながらも開幕直後に新たに右肘負傷が発覚し、シーズン中の投手復帰が絶望となってしまったエンゼルス・大谷翔平。
打者としての活躍が期待されながらもここまで打率.189、一時期は21打席ノーヒットと、苦しんでいる。
今季のここまでの大谷について、そして残り試合で求められることについて、元メジャーリーガーで、現在はBCリーグ福島レッドホープスで監督兼球団社長を務める岩村明憲さんに話を聞いた。
ー今シーズン、ここまでの大谷選手を見ると、本来の姿とは程遠いように感じますが、岩村さんにはどう映っていますか?
「今年投手復帰という中で、また新たな怪我で投げられなくなり、落ち込む部分はやはりあったと思うんですよね。その落ち込む部分をなんとか自分の出せるパフォーマンスで乗り越えていけるようにしなくてはいけない。
弱音を吐きたくなる時もあると思いますが、それを日本のファンは楽しみにしているという中で言わせる隙も与えなかったというか・・・。
だからこそなかなか本調子になれていない部分もあると思いますね。」
ー投手復帰が再び断念となったことで、メンタル的に影響している部分はありそうでしょうか?
「上手く切り替えてはいると思いますが・・・。本人は、「そんなことないですよ」というと思いますが、そういう因果関係はゼロではないかもしれないですね。
本人は自分の立ち位置や、自分の言葉でどう人々を動かすということををわかっていると思うんです。なので、あまりファンの方々がネガティブになるようなことを言わないんだと思います。」
ー最近では守備練習に取り組むことも多くなっていますが、野手・大谷の可能性について、岩村さんはどう考えていますか?
「元々怪我がなくても守備につく可能性はあったと思います。それはマドン監督が色々な策を考えてやっている部分もあるし、1塁手のプホルスの年齢など、チーム事情もあると思うので。
数字的には上がってきていないものの、ラインナップには大谷くんは必要な戦力ですから、監督としても、大谷くんをどこで使えるかなというのは模索すると思います。」