完全に“目覚めた”大谷翔平 敵主砲が恐れた「覚醒」を迎えた天才に米放送局も愕然「今のオオタニはモンスターだ」
レンジャーズ戦で驚異的な打撃を見せ続けている大谷。そんな天才スラッガーには敵放送局もタジタジだ(C)Getty Images
「正直に言うと、あのモンスターを目覚めさせたくはないよ。彼には眠っていてほしいから、余計なモチベーションは与えないようにするさ」
これは現地6月13日に行なわれたエンゼルス戦を前に、レンジャーズの主砲コーリー・シーガーが放った言葉だ。父と兄もメジャーリーガーという29歳のサラブレットは、テキサスの地元ラジオ局『KRLD-FM』の番組「Gbag Nation」で興奮気味に語った。
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彼の言う“あのモンスター”とは、対戦するエンゼルスの大谷翔平だ。二刀流で異彩を放つ彼を目覚めさせれば、当然ながらレンジャーズにとって苦しい展開となるのは必至。ゆえにシーガーは「スター選手同士が良いプレーを見せあう展開になるかな?」と好ゲームを期待する地元メディアで警戒を強めていた。
だが、シーガーの言葉とは裏腹に「怪物」は目覚めてしまった。
もっとも、この4連戦を前にした5戦の時点で「打者・大谷」は打率.409、2本塁打、長打率.773と復調傾向にはあった。とはいえ、だ。12日から始まったレンジャーズとの3試合で打率.600、3本塁打、出塁率.727、長打率1.833とハイアベレージをマーク。そして、長打率から打率を抜き、打者の純然たるパワーを数値化する指標「ISO」は、驚異の1.167を記録。レンジャーズベンチからすれば、頭を抱えたくなるような無双状態にあるのだ。