原巨人 CS突破に「身内」からも「中田外し」がすすめられる理由とは
3位から下剋上を狙う巨人に不穏なモードが漂っている。主砲の岡本和真内野手(25)は31日に行われた全体練習中に異変を訴え、打撃練習を回避。投手ではCS2戦目の先発が予想される山口俊投手(34)が調整中の宮崎フェニックスリーグで3回4失点と乱調。6日開幕、阪神とのCSファーストステージ(甲子園)に不安材料が続出している。
岡本にアクシデントが生じたのは守備練習中のこと。左わき腹付近をおさえ、苦悶の表情を浮かべるとそのままベンチ裏に引き上げ、その後に予定されていた打撃練習を回避。原監督はこの点について「疲れているんじゃない?」と軽傷を強調したが、いずれにせよ打のキーマンとされる主砲の状態は気になるところだ。
一方の山口は31日に行われたフェニックスリーグの日本ハム戦(サンマリン宮崎)に先発。大城とバッテリーを組んで実戦想定で臨んだが、初回に味方失策がからんで二死満塁のピンチを招くと、押し出しで失点。さらに佐藤に走者一掃の適時二塁打を浴びて、4失点と苦しい展開となった。2回、3回は0に抑えたものの、3回を投げ2安打4四球4失点とCSに向け、不安を残す結果となった。
一方、一戦必勝を誓うチームの中で「身内」からも原監督に向け、中田外しを進言する声が続々と飛び出し、注目を集めている。レギュラーシーズン終了翌日の25日付け「スポーツ報知」では評論家の村田真一氏がCSでの戦いに向け「点を取らなきゃ勝てないわけだから、打線も調子がいい者を使っていくのが鉄則」とした上で「ここ最近の中田を見ている限りではファーストには代打で結果を出した中島を、レフトでウィーラーを使うのが現状ではベストではないかと思う」と言い切っている。同紙では28日付け紙面でも元巨人監督の堀内恒夫氏がクリーンアップに続く5、6番が大事として「5番にウィーラー、6番に一塁・大城を置く攻撃型の打線を組むのも面白い」と、いずれも巨人の有力OB2人が「中田外し」を進言しているのだ。