会社員、アメフト、格闘技の”三刀流” 慶應大卒のエリートが修斗デビューを決断した理由

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赤崎道場には、思い立ったその日に入会を決めたという(C)赤崎道場 A-SPIRIT

――「どこかを伸ばしていきたい」というより、「どこが伸びていくか」を見ているイメージですか?

 そうですね。いずれ選択のタイミングは来ると思いますが、理想は全てを伸ばしたいなと思っています。ただ、例えばアメフトのチームには「絶対に怪我するなよ」みたいなことは言われます。自分も怪我はしたくないので、「細心の注意は払います」としか言えないんですけどね(笑)。それこそ、九州選手権、全日本選手権の時はアメフトのシーズン中で、アメフトのチームに飛行機代を出してもらっている中で、格闘技で怪我してシーズンアウトしましたとなったら、「なにやってるの?」になるじゃないですか。それは本当に怖かったです。

――今後も三刀流を続ける中で、どんな未来を思い描いていますか?

 アメフトを広めたいし、格闘技で行けるところまで上に行きたい。仕事でもいろいろな知識や知見をつけて、人に役に立つとか、貢献するとか、金銭的なところも含めていろいろとやっていきたいなと思っています。自分にとってもプロの選手はやっぱり憧れの存在ですから、「かっこいいな」とか「この人頑張っているから、もっと自分も頑張らなきゃ」とかって思ってもらえる存在になれたらいいですね。

――現在は29歳です。今のキャリアを何歳まで続けるつもりですか?

 分かりません。続けられるなら、いつまでも続けたいですけど、やっぱり肉体の限界は35歳くらいで迎えるのかなと、なんとなく想像はしています。ただ、それこそアメフトで僕と同じポジション(ワイドレシーバー)で今年39歳になる人がいて、3年前くらいに前十字靭帯を切っても、今もプレーしている。本当にレジェンドみたいな選手がいるので、僕もできるだけ長くやりたいとは思っています。

――35歳というと、あと5、6年ですね。その短期間で駆け上がらなければならないわけです。今までよりもっとハードな生活になりそうです。

 そうですね。スポーツはやっぱり選手寿命が決まっていて、いずれは引退するタイミングが来る。でも、今しかできないことなので、「本当に無理だな」と思うところまでは、駆け抜けたいと思っています。だって、引退したらずっと暇じゃないですか。そこから先はいくらでも休めると思うので、できるところまでやって、燃え尽きるまで続けたいと思っています。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]


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