【男子バレー】完全アウェーのブルガリア戦で奮闘した25歳 205センチの高さで新生ジャパンの“軸”になれるか
佐藤は「アタックは自信を持っている唯一の武器」と語った(C)Volleyball World
バレーボールの男子日本代表は現地6月25日、「FIVBネーションズリーグ」予選ラウンド第2週のブルガリア戦に臨み、0-3(25-27、23-25、19-25)で敗れた。相手のブルガリアはバレーボールシーンにおける古豪であり、またエースアタッカーのアレクサンダー(21歳)とセッターのシメオン(18歳)という才能あふれる若き“ニコロフ兄弟”が注目の存在。この予選ラウンド第2週は開催国とあって、その期待が大きな歓声となってホームチームに注がれる。そうして日本がサーブを打つ際には5000人を越える観客からブーイングが浴びせられるなど圧倒的アウェーの空気のなかで、「コミュニケーション不足など細かいディテールの差が結果につながった」とロラン・ティリ監督。積極的に選手交代のカードをきるなど打開策を見出そうとしたが、日本は今大会2敗目を喫した。
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その試合後に「僕らが受け身になったのが敗因」と唇を噛んだのがミドルブロッカーの佐藤駿一郎(ウルフドッグス名古屋)だ。予選ラウンド第1週の4戦目、オランダ戦(現地6月15日)に続いて先発出場を果たすと、前衛で存在感を発揮する。勝利とはならずも、アタックで6得点、ブロックで2得点をマークし、なかでも第3セットでは9-16から連続でクイックをしっかりと決めきることであきらめない姿勢を示した。
この2024-25クラブシーズンはフィンランドリーグにプレーの場を移し、そこでは「身長の高い相手に対する決め方やブロックの跳び方を学んできた」と佐藤。身長2メートルクラスの選手がずらりと並ぶブルガリアに対しても、「相手の空いているところを要所で見つけて」アタックを打つ。大宅真樹(日本製鉄堺ブレイザーズ)や永露元稀(広島サンダーズ)らセッター陣の使いどころもさることながら、それを確実に得点につなげる決定力の高さが光り、佐藤も「アタックは自信を持っている唯一の武器なので、なるべくミスのないように心がけています」と言葉に力を込めた。






