巨人復帰濃厚な山口俊に期待される、「宇宙人」の救出とは!?
大リーグ、サンフランシスコ・ジャイアンツ傘下3Aサクラメントの山口俊投手(33)の日本球界復帰が決まった。2日(日本時間3日)に自身のインスタグラムを更新。
「この度、山口俊は日本に帰国することを決断しました。夢を追ってメジャーに挑戦しましたが、力及ばずシーズン途中での帰国となります。明日からは心機一転、新たなチームとのご縁を探し、期待してくださっていたファンの皆さんに頼もしい姿を見せれるように精進いたします」とつづった。
山口は2019年オフに巨人から初となるポスティングシステムを利用してトロント・ブルージェイズに移籍。シーズン1年目の20年はすべて救援として17試合に登板し、2勝4敗、防御率8・06だった。2年目となる今季はキャンプイン直前に自由契約となり、その後ジャイアンツとマイナー契約を結んでいた。
気になる今後は巨人復帰が濃厚だ。チームは現在、エースの菅野を故障で欠き、中継ぎ陣の相次ぐ離脱に加え、2日には守護神のデラロサまで「左足の違和感」のため登録抹消となった。そんな中、先発、救援とどの役目も過不足なく務められる山口はのどから手が出るほど欲しい存在だろう。山口にとっても球団はポスティングを認めてくれた恩義がある。オフにはファーム施設を利用するなど、今でも交流があり、蜜月関係は続いているという。
そして山口が2年ぶりの復帰となれば、もう一つの「特命」もささやかれ始めた。「同じくDeNAからFA移籍してきた井納の復活ですよ。「宇宙人」というニックネームと独特な思考で知られる井納は開幕前のケガや不調もあり、すっかり落ち込んでしまっている。かつてのチームメートならば、手を差し伸べられるのではないか」(球界関係者)
FA右腕として活躍が期待された井納が、首脳陣全員を呆れさせるケガをしたのは開幕前、3月15日の練習前のことだった。球場に出入りする際にスキップをしていたことで頭部を負傷。その後、3月31日の中日戦で移籍後初登板を果たすも2回途中4失点と惨たんたる成績で即、二軍落ちとなった。再度、5月4日にリリーフとして一軍に再昇格するも、ここでも結果を残せず、交流戦を前に二度目の二軍落ちを命じられている。現在は阿部二軍監督のもとで必死に制球を磨いているが、チームが投手難のこの状況下においても一軍に呼ばれないことが、もがいている証拠だ。