巨人復帰が最有力の山口俊 シーズン途中に日本球界に復帰して活躍した選手とは?

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 米ジャイアンツ傘下の3Aサクラメントでプレーしていた山口俊投手が、自身のインスタグラムで日本球界復帰を決断したことを報告した。古巣の巨人が早速獲得へ動く構えをみせている。

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 「夢を追ってメジャーに挑戦しましたが、力及ばずシーズン途中での帰国となります」
 「明日からは心機一転、新たなチームとのご縁を探し、期待して下さったファンの皆さんに頼もしい姿を見せられるように精進いたします」

 夢破れた無念さと、気持ちに整理をつけて前向きに挑む姿勢を自らの言葉でつづった。

 山口は2019年シーズン終了後、巨人では初めてとなるポスティングシステムを利用し、ブルージェイズに加入した。2年総額635万ドル(約6億3500万円)プラス出来高という契約だった。

 だが、移籍1年目の2020年は新型コロナウイルスの感染拡大に翻弄された。大事なルーキーイヤーに難しい調整を強いられ、17試合で2勝4敗、防御率8・06と不本意な成績に終わった。カナダのトロントに本拠を置くブルージェイズは国境をまたぐために感染対策として本拠地に戻ることができず、傘下3Aがあるニューヨーク州バファローでの仮住まいを求められた。昨季に限れば、恐らく30球団中、最もタフな環境にあったと言えた。

 2年目を迎えた今季は2月にそのブルージェイズから戦力外としてメジャー40人枠を外され、自由契約となった。その直後にジャイアンツとマイナー契約。メジャーキャンプに招待選手として参加したが昇格は果たせず、開幕後は3Aサクラメントでプレー。ここまで5試合に投げ、0勝3敗、防御率6・17だった。





 今季のジャイアンツは優勝候補のドジャース、パドレスを押さえてナ・リーグ西地区首位を走っている。その好調を支えているのが強力な先発投手陣。6勝0敗、防御率1・40のケビン・ガウスマンを筆頭に、ジョニー・クエト、アンソニー・デスクラファニー、アレックス・ウッド、ローガン・ウェブ、アーロン・サンチェスの布陣は盤石で、山口にはなかなか昇格の芽がないのが現状だった。

 加えて巨人は先発、中継ぎともに投手陣が火の車。無事に古巣復帰が決まれば、両者にとってウインウインの契約となりそうだ。

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