“先進国”日本を手本とする「課題」 大黒柱ソン・フンミンも訴える韓国サッカー界の苦境「恥ずかしくて悲惨な事態だ」

いたるところで芝生がボコボコと膨らんでいるピッチ。この状況をソン・フンミンも嘆いた。(C)Getty Images
エースの口からまたしても悲痛な叫びが飛び出した。
発信者となったのは、韓国代表FWのソン・フンミンだ。3月25日にホームで行われ、1-1で終わった北中米ワールドカップ・アジア最終予選のヨルダン代表戦後に同国メディア『OSEN』などに対して「選手たちの努力が報われないのは残念だ」と主張。改善の兆しが見られない本拠地のピッチコンディションの悪さに苦言を呈した。
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「遠く(欧州)から、帰国してきた若いチームメイトたちが時差に適応するのに苦労し、移動中のバスで寝ている姿を見ると、誇りにすら思う。だからこそ残念だ。ホームゲームは最高のコンディションと環境で臨むべきなのに、それができず、改善すらされていないのはちょっと残念。
僕らの立場でこれを言うのは簡単じゃないけど、もっと注意を払ってほしいと伝えたい。もっといいプレーができるのに、ホームでプレーしているのに、芝生が足かせになると、どこでアドバンテージを活かすべきか悩む」
ソン・フンミンの言うように韓国国内のサッカー場の芝生問題は以前から指摘されている課題ではある。すでに文化体育観光部とサッカー連盟は問題を解決するため、芝管理担当部署を新設し、日本などスポーツ先進国の事例を参考にして調査に着手。問題の抜本的な改善に努めているが、依然として明るい兆しは見えていない。