羽生結弦の写真がボストン美術館で展示されたワケ、ファン魂は国境を越えた
羽生さんは競技引退後も世界に影響を与え続けている。(C)Getty Images
ボストン美術館になぜ羽生結弦さんの写真が-。
同美術館の公式ツイッターによる第一報に、ファンがざわついたのも無理はありません。
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スポーツ紙のデスクは言います。
「同美術館の学芸員であるサラさんの羽生ファン仲間が、蜷川実花さんによる羽生さんの写真と、葛飾北斎の作品『神奈川沖浪裏』、いわゆる『大波』を比較していたことから、サラさんはこの写真を北斎展に展示したいと思ったそうなんです」
同美術館の公式ツイッターはこうツイートしました。
「スーパースターの羽生さんは、力強さと美しさを兼ね備えているフィギュア界のスケーターで有名です。北斎の作品にもその特性は見いだせます。この写真の角度とポーズは、『大波』の構図に似ている。これは偶然かもしれませんし、そうではないかもしれません」
前述のデスクが続けます。
「今回のそもそもの発端は、由緒あるボストン美術館の学芸員に、尋常ならざる情熱を持った羽生ファンがいたということでしょう。サラさんの興味、関心と仕事としてのやるべきことが合致した。羽生さんの写真をアートとして捉え、それを自らの仕事の領域に引き込んでしまう愛には、ファンの熱は国境を越えるのだなと感心してしまいますね」
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