「今ごろ、大エースになっていたはず」ヤクルトOBの宮本慎也氏が指名、チームの低迷を救う「2人のキーマン」

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 もう1人のキーマンとして名を挙げたのは、奥川恭伸だった。2021年には、登板間隔を空けながらもローテーションを守り、プロ初勝利を含む9勝を挙げリーグ優勝に貢献。

 圧巻だったのは巨人と戦ったCSファイナルS初戦(神宮)の投球だった。6安打9奪三振と完璧に封じ込め、球数98球と「マダックス」(100球未満の完封勝利を指す)を成し遂げた。20歳6か月とCS史上最年少となるパーフェクトピッチングで人々の記憶に強く刻み込まれた。

 そして日本シリーズの大舞台でも初戦を任され、7回1失点の好投をみせ、チームを日本一に導く大車輪の活躍をみせた。

 しかし、その後は右ひじの故障、左足首骨折など度重なる怪我に苦しみ、成長曲線は足踏みが続いたが、昨年6月14日のオリックス戦で980日ぶりの白星を挙げた。今春のキャンプでは「下半身のコンディション不良」で18日のロッテとの練習試合の先発を回避し、状態が心配されているが、その後は再びキャッチボールなども行っている。

 宮本氏は2投手に関して「2021年の日本シリーズを見たら、今頃大エースになっているはずなんですよ」とコメント。野村氏もこの意見にはうなづきながら、「吉村(貢司郎)、高橋、奥川で30勝できれば面白いですよ」とペナントレースをかき回す存在になると指摘する。

 さらに、両氏は3年連続最下位と低迷中の中日についても言及。

 今季は、昨季まで先発ローテーションの中心となってチームを支えた小笠原慎之介がポスティングでメジャーリーグに移籍したほか、絶対的守護神のライデル・マルティネスも巨人へ移籍するなど、投手陣が不安視される。

 その点、宮本氏は特に小笠原が抜けた先発陣の穴を埋める存在として名を挙げたのがドラ1ルーキー・金丸夢斗だ。肩に不安がある中、今春のキャンプもスロー調整中。シーズンに関しても「ゆとりローテ」で登板間隔をあけながら、うまく使えば十分活躍の見込みはあるとした。以上の条件を満たせば、7、8勝はするのではと、ポテンシャルの高さにも期待を寄せる。

 オープン戦もいよいよスタートと球界のスケジュールが開幕に向け着々と進む中、各選手の仕上がり具合、各チームの調整にも注目が高まりそうだ。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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