燕 虎と0・5差!心配される「必勝スローガンジンクス」とは
マジック3と優勝ロードへの道を順調に歩んでいたヤクルトの勢いが止まった。21日の広島戦(神宮)に7―11と敗れ3位・阪神に0・5ゲーム差に迫られた。4回に4安打5得点で逆転に成功するも、7回に守備の乱れも響き大量7失点と試合をひっくり返された。
これまでチームを牽引してきたリードオフマンの痛恨のミスが響いた。3点リードの7回無死一、二塁。広島・宇草が放った中前打の打球を中堅の塩見が後逸。白球が転々とする間に打者走者まで生還し、一気に3点を返され、同点に追いつかれた。流れを向こうに明け渡したことでこの回一気に7失点。ミスをした塩見は天を仰ぐしかなかった。今季チーム躍進の象徴とされる塩見だが、打撃でもここ最近は27打席無安打と不振に陥っている。
試合後の高津監督は「負けること、ミスを恐れてグラウンドに立つなんて絶対にしてほしくないし、全力でプレーしてくれたらそれでいい」と若武者の背中を押す。優勝経験のない若手も多く、どこかで「固さ」が出るのは想定済み。これも優勝に至るまでの「生みの苦しみ」と開き直っている。
一方でここにきて少し勢いが止まったようにも見えることで「グッズの発売が始まったから・・・」と心配の声もネット上では上がっている。どういうことか。ヤクルトでは今月14日に「絶対大丈夫グッズ」の販売を始めると発表。これは終盤の快進撃の契機にもなったといわれている9月7日の試合前ミーティングで高津監督が選手を鼓舞した言葉にあたる。チームの結束を高め、その後の勝利につながったことで球団は関連グッズの販売をスタート。グッズを身に着けてもらい、さらにナインとの一体感を高めて応援してもらおうというワケだ。一方でグッズ発売を発表してからの戦績は2勝3敗2分けとなっている(21日現在)。