日ハム大田争奪戦も?キーマンと目される「あの球団」とは
日本ハムは16日、海外FA権を取得している西川遥輝外野手(29)、国内FA権を取得している秋吉亮投手(32)、大田泰示外野手(31)の3選手について来季の契約を提示せず、保留手続きを行わないと発表した。
稲葉篤紀GMは球団を通じて「3選手と来季以降のプレー環境について協議した結果、選手が取得した権利を尊重し、ノンテンダーとすることを選択しました」とコメント。「ノンテンダー」とは保有権の放棄を指し、3選手は自由契約となり海外含めすべての他球団と自由に移籍交渉を行うことが可能になるもの。稲葉GMは昨年も同様の契約で村田透投手と再契約した例も示した上で、ファイターズとの再契約の可能性も残されているという。
注目を集めるのは今季でプロ13年目となる大田だ。2008年にドラフト1位で巨人に入団。強肩強打の外野手として高い期待を集めるも巨人時代はなかなか才能を開花できなかった。2016年オフにトレードで日本ハムへ移籍すると、19年には132試合に出場して打率289、20本塁打、77打点のキャリアハイの数字を残し右翼手のレギュラーを掴んだ。同年にプロ11年目にして年俸1億円に到達したことも話題に。今季は不振により76試合の出場にとどまっていた。
今回のノンテンダー契約のメリットとしては、通常のFAに伴う人的保障と金銭補償が生じないため、選手としては移籍しやすくなる。一方で獲得先が仮に見つからなければ、自由契約からの再契約となることで、これまでの年俸額から大幅に下げられる可能性も指摘されている。