甲斐FA移籍に伴う人的補償問題 注目高まる「復活果たしたベテラン捕手」と「若手のプロスペクト」
三者三様の良さもあるが、経験豊富な小林がリストから漏れることも可能性としては浮上している。
もしくは小林をプロテクトするとなれば、5年目捕手の山瀬慎之助、4年目捕手の喜多隆介の存在も注目となる。それぞれ1軍実績はまだ積めていないが、今後の覚醒が期待されている。ほかにも投打において成長が期待されているヤングジャイアンツも多く在籍している。
巨人にとってはFA移籍に伴う、プロテクトリストに苦い思い出もある。
18年オフにFAで西武から獲得した炭谷銀仁朗(現西武)の際には投手陣のリーダを務めていた内海哲也(現一軍投手コーチ)の放出を招き、年が明け、19年1月には今度は広島からFAで獲得した丸佳浩の移籍に伴い、長野久義の放出が決まった。
攻守の主力選手をプロテクトリストから外していたことでファンから批判が殺到、大きなうねりを呼んだ。球団としても同様の悲劇は避けたいところとあって、慎重な選定作業が進められそうだ。
まずは正捕手が流出したソフトバンクがどのような判断を下すのか。今後の推移も注目となる。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
【関連記事】甲斐拓也の入団決定で巨人の「捕手事情」が“激変” 35歳捕手の行方は?「人的補償」にファンは戦々恐々
【関連記事】巨人に「絶対的な司令塔」が誕生へ 「最強のW守護神」とのコンビで終盤にもたらす“安心感” 他球団にとっては脅威に
【関連記事】よぎる「城島問題」の悪夢 不動だった甲斐流出で浮上した「穴埋め課題」 問われる4軍まで保有する鷹の真価