阪神・サトテル 「4番の仕事」の裏にあるチーム内から出た「屈辱の言葉」とは
中野は試合後、こう話した。
「(前夜に)“今のチーム状態を変えてくれ”と井上ヘッドコーチに言われて。自分の中で(心に)刺さりましたし、復帰した日に連敗を止めることができてよかった」
連敗ストッパーの役目を果たせたことで中野は安堵の表情を浮かべたが、一方でこのヘッドの言葉で奮起したのは佐藤輝だった。
「今のチーム状態を変えてくれということは裏を返せば、現状のメンバーでは苦しいと烙印を押されたようなもの。特にこの間、不振に苦しんだ佐藤輝にとってこの言葉は響いたのではないか」(球界関係者)
チームの不振を救う救世主の役割をほかの選手に求められたことで、奮起に結びついたというのだ。
迎えた伝統の一戦で、佐藤輝はしっかり4番の役目を果たした。この日の活躍には矢野監督も「気持ちを晴らすヒットになったと思う。ここから乗っていってほしい」と再びチームのけん引役を期待する。
チームではこの日、新型コロナ陽性判定を受けていた大山も復帰。打線に厚みも増し、3位浮上と再び勢いを取り戻してきた。猛虎の夏はまだまだ終わらない。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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