打率.218でも年47HRペースの“異質” 日本人離れした虎の大砲・佐藤輝明が目指すべきはMLB通算462発のスラッガー?
確かにアベレージが高いにこしたことはない。しかし、日本人離れしたパワーが魅力の佐藤は、現状のまま、長打力に磨きをかけてもいいのかもしれない。環境が異なるために一概に比較はできないが、球界最高峰とされるメジャーリーグには、彼のような打者は少なくない。
キャリア通算462本塁打を放ったアダム・ダンは“好例”と言える。彼は巨躯を利したパワーで異彩を放った一方で、三振は極めて多い打者でもあった。2012年には41本塁打を放ちながら、歴代2位となる222三振をマーク。通算8328打席のうち49.9%がホームランか三振か四球という極端な打撃傾向で異彩を放った。
それでもダンは相手投手に「当てられたら飛ばされる」という恐怖を植え付けるスラッガーでもあった。NPBとMLBでは環境が異なるにせよ、佐藤は変に打率を意識するのではなく、ダンのように自身の強みを最大限に生かす打者になってもおもしろいように思える。前後を打っている森下が打率3割台をうち、チャンスメイクに貢献しているうちはなおさらそう思えてしまう。
いずれにしても、彼の存在が覇権奪回を狙う藤川球児体制の阪神の肝となるだけに、引き続き、その打撃内容に注目だ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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