「気持ちが楽になる」状態が心配される阪神・サトテルに球界のレジェンドOBが授けた愛ある「アドバイス」とは
ただ最近の打席でも「その選択をまだしていない」とした上で、気になるポイントとして「インコースの速いボールを無理に(打ちに)いっている」ことを挙げた。
また、江川氏が佐藤輝のストロングポイントとして評価したのは「入ってきたときの良さはスイングが良くて柔らかかった」とした上で、最近に関しては「インハイを狙うようになると、(スイングで)振りまけないように硬くなっている」と持ち味のスイングの柔らかさが失われていることを危惧する場面も。
打席で結果が出ないことで、どうしても体の使い方やスイングにも硬さが出がちと指摘した上で、状態改善のためには「インコースも入ってきたときのように(バットを)柔らかく振っていけば、気持ちも楽になる」と助言を送った。
佐藤輝といえば、ルーキーイヤーの交流戦、2021年・5月28日の西武戦(メットライフドーム)で放った1試合3発の離れ業が大きく話題を呼んだ。ゆったりとしたスイングから豪快なアーチをかける姿に多くの人々も魅了され、一躍人気選手に駆け上がった経緯がある。
時は流れ、今季でプロ3年目、主軸としての働きを求められるなど、すでに「お試し期間」は終わっている。ただ、2年連続20発をマークする長打力、飛ばす力は誰もが認める才能でもある。この苦しみを糧とできるか、前半戦は残り3試合、少しでも今後につながる芽を見出し、気持ち良く後半戦に臨みたいところだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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