「感情は押し殺す」元巨人、内海哲也氏が明かす、プロ野球人生の「天国と地獄」

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 そんな中、2018年のオフ、内海氏のプロ野球人生の岐路となる出来事が起こる。

 西武からFA宣言を行い、巨人へ移籍をした炭谷銀仁朗の人的補償として西武への移籍が決まったのだ。

 幼少期からの巨人ファンであり、その憧れの球団でエースピッチャーとしても長年過ごしたフィールドからの移籍は、あまりにも突然のことだった。

 当時の心境を振り返り、内海氏は「ショックでした」と思わず本音を明かす場面も。

 それでも、「すぐに切り替えました。こんな気持ちで(西武へ)行っても申し訳ないし、沢山リストにメンバーがいる中で、当時35歳になる僕を選んでくれたんだって、プラスに考えるようにしましたね」

 と、新天地でのスタートを新たな気持ちで臨んだことも明かした。

 だが、ライオンズ移籍後も元々負っていた左前腕の怪我に悩まされる日々が続き、移籍後4年間での成績は11試合に登板し、わずか2勝にとどまった。

 なかなか一軍の舞台で活躍できずにいた内海氏は、こんなことを思いながら過ごしていたという。

「毎年秋口になると、『球団に(引退を)言った方が良いのか。向こうから言われる前に言いたいな』という葛藤がありました。それでも踏ん切りがつかず、球団の方から『来年もやろうな』と言っていただいたのが最初の3年間でした。球団に甘えてやらせてもらいましたね。でも、4年目は自分で決断しなければいけないなと思い、引退を決意しました」

 現役引退後の現在は、西武で2軍投手コーチを務め、選手らの育成に励んでいる内海氏。

 西武と巨人、双方からのコーチ要請があったものの、移籍後の4年間、温かく見守ってくれた球団への恩返しを込めて、西武でコーチを務めることを決意したと明かした。

 現役時代とはまた違ったコーチとしてのむずかしさに日々学びを得ているという内海氏。

 今後、第二の内海氏となりうるような選手の育成にも注目したい。





[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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