西武・内海が第二の働き場所として「巨人を選ばない理由」とは

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(C)Getty Images

 今や「時の人」となっている。今季限りで現役を引退した西武内海哲也投手(40)が、イースタン・リーグ今季最終戦となる10月2日の巨人戦(ジャイアンツ球場)で引退登板に臨む。すでに一軍の引退試合としては今月19日の楽天戦(ベルーナ)に先発し、打者一人を二ゴロに抑えていた。

 思い出のつまった場所で現役ラストを飾る。15年間在籍した古巣での登板、特にジャイアンツ球場はプロ野球選手としての原点であり、何度となく汗を流した場所。19日に行われた引退セレモニーでも古巣の巨人に対して感謝の気持ちを示しており、最後はジャイアンツファンに「お別れ」を行い、現役生活に別れを告げる。

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 また注目を集めているのは、内海の引退後の身の振りかたにもある。西武ではすでに今季から兼任コーチとして活動しており、渡辺GMは「野球に対する姿勢だったり、準備の大切さであったり、若手選手にとってすごく勉強になる選手」とコーチとしての資質も高く評価しており、引き続き、入閣を要請すると見られている。

 一方、古巣の巨人も内海に熱視線を向けているとされる。今季はリーグワーストの防御率と先発、中継ぎともに立て直しが急務とされる。かつてチームを支えた左腕エースに白羽の矢がたてられているというのだ。

 「今季限りで引退を発表したオリックスの能見兼任コーチなど選手に年が近いコーチが最近の球界のトレンドでもある。上から頭ごなしにいうのではなく、現役時代も共に過ごしていることで、現役選手にとっても悩みを相談しやすかったりなど、色々メリットが多い」(球界関係者)

 その意味では内海はまさにうってつけとあって、LG争奪戦の行方が注目されているが、ここにきて「西武残留」の可能性が高まっているという。

 引退セレモニーでは入団時の監督であり、師弟関係にあった巨人OBの堀内恒夫氏(74)から「西武に骨をうずめろ」と直言を受けた。「技術、経験を若い選手に伝えて、一人でも多くの第2の内海、第3の内海を育ててほしい。それもこの西武ライオンズでやってほしいと思っております」とキッパリ。人的補償で移籍後、多くの恩を受けた西武に育成面で恩返しをすべきだと説いたという。

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