内海が西武へ 人的補償移籍の過去事例 制度第一号は?才能を開花させた選手は?
人的補償での移籍を機に才能を開花させた選手
人的補償での移籍を機に才能を開花させたのが、07年オフに西武からヤクルトに移った福地寿樹外野手だ。広島、西武でのプロ14年間でレギュラーに定着したことはなく、主に代走や守備固め。ところが移籍初年度の08年は別人のように打ちまくった。初の規定打席に到達し、155安打、打率・320、9本塁打、61打点。42盗塁で初タイトルの盗塁王に輝き、翌09年も42盗塁で2年連続リーグトップだった。
広島の3連覇をブルペンで支えた一岡竜司投手は、13年オフに巨人から広島へ人的補償で移籍した。まだプロ2年目で1軍通算13試合登板と実績はなかったが、移籍初年度の14年は31試合に投げ防御率0・58と驚異の安定感を発揮。広島での5シーズンで214試合に登板と中継ぎエースに成長した。
復調の兆しだった内海
内海はここ5年、2桁勝利からは遠ざかっているが、今季は復調への兆しをはっきりと感じさせる投球内容だった。西武は左腕エース・菊池がメジャー挑戦で抜ける上に、もともと投手陣の台所事情は厳しい。今季は阪神から獲得したベテラン左腕の榎田大樹投手を、11勝、防御率3・32と復活させた実績もある。
新天地となるパ・リーグで、ベテランがもう一花咲かせることができるか。人一倍練習熱心で知られる左腕はキャンプ初日から注目を集める存在となりそうだ。
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[文/構成:ココカラネクスト編集部]