日米のFA制度の違いを改めて比較すると

タグ: , , 2018/11/16

 一方で、選手の引退時期は早まると見られている。レギュラー確約クラスでない限り、30代半ば以降で複数年契約を得ることは難しい。
ファンの中には、メジャー流の自動FAの方が面白い、プロであればよりキャリアアップを目指せる制度にすべき、という声は多い。
日本プロ野球選手会は、1軍在籍ではなく、入団からの経過したシーズン数によってFA資格を認める制度に改善するよう求めており、海外国内問わず7年でFA資格が取得できるよう求めている。

また日本では年俸によってA〜Cの3段階にランク付けされ、Cランクを除きFA移籍には補償金と人的補償が必要となる。これが宣言への足かせにもなっている。
メジャーにも補償制度は存在する。FAとなる選手の所属球団は、クオリファイングオファー(QO)という決められた年俸での単年契約を提示できる。QOを拒否したFA選手と契約した球団は、旧所属球団にドラフト上位指名権を譲渡しなければならない。

ただ自動FAならば、補償が足かせとなることはない。

 もっとも、宣言が必要な日本流のFA制度によって、守られている選手も一部にはいるだろう。彼らが「生え抜き名バイプレーヤー」として、ファンに広く愛されているのも事実。
社会的背景もあり、メジャーのFAには米国流のドライでビジネスライクな転職世界が。日本のFAには旧態依然とした終身雇用社会といった文化が透けて見える。

※健康、ダイエット、運動等の方法、メソッドに関しては、あくまでも取材対象者の個人的な意見、ノウハウで、必ず効果がある事を保証するものではありません。

[文/構成:ココカラネクスト編集部]

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