元対戦コーチが語る大谷翔平のポテンシャル(前編)　「メジャーで三冠王狙える」

　メジャーリーグの新人王の発表が11月12日（日本時間13日）に行われる。エンゼルスの大谷翔平選手はア・リーグ新人王の最終候補3名に選出されており、野茂英雄、佐々木主浩、イチローに次ぐ日本人4人目の快挙に期待がかかる。

今季から投打二刀流としてメジャーリーグでプレーをする大谷選手について、埼玉西武ライオンズの作戦コーチとしてリーグ優勝に導き、来季は東京ヤクルトスワローズの二軍チーフコーチに就任する橋上秀樹さんに聞いた。

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メジャーで三冠王を取れるポテンシャル

　正直言って、大谷翔平は僕が知っている野球選手の中で最高傑作ですね。ピッチャーとしてもバッターとしても両方の面で。僕が西武のコーチをしていた時に、バッティング練習をしているところを見ていましたけど、中田やレアードとかよりも明らかに大谷の方が飛距離は飛ぶし、当たる確率も大谷の方が上でしたね。

しかも、走らせても速いし、投げても速い。彼が早い時期からアメリカに行くっていうのは分かっていたので、「大谷翔平を近くで見られるうちに球場に足を運んだ方がいいですよ」って友人や知人には言っていました（笑）。
そのくらい100年に一度くらいのすごい選手なんです。

　なので、メジャーに行くと決まった時に、バッターとしてフルで出たらメジャーでタイトル取れると思っていました。三冠王を狙えるくらいにバッティングはズバ抜けている。
ピッチャーに関して言うと、持っているポテンシャルはすごく高いんですが、投球術だとか、ボールに合う、合わないというのも含めて、ピッチャーでとんでもない数字を残すのは難しいかなとは思っていました。ただ、野手でタイトル取れるくらいの能力を持っていますし、ずっとバッターでやったらとんでもない打者になりますよ。