ドラフト最下位指名の逆襲!「消えた天才」「忍者」「再生された男」が狙う1億円下克上
◆高津再生工場
ドラフトしんがり指名の他球団からヤクルトに移籍し、「高津再生工場」でブレークしているのが今野龍太だ。プロ入りは楽天だった。2013年ドラフト9位は、その年の支配下最終指名となる76番目。1軍に定着できないまま、19年に戦力外通告。ヤクルトに拾ってもらい、高津監督のもとで才能を開花させた。リリーフとして21年64試合、22年51試合に登板し、チームの連覇に貢献。1年目440万だった年俸は22年に3200万までアップした。
◆忍者の里
22年にパ・リーグ最多61試合に登板し、鉄腕ぶりを見せたのが楽天西口直人。2016年ドラフト10位(全体最後の87番目)で楽天に指名され、滋賀の甲賀健康医療専門学校出身。甲賀市にあり、忍者の甲賀流で有名。「くないストレート」に、ドロンと消える?ように曲がる「手裏剣カーブ」が得意と、忍者にかけたサービス精神もバッチリ。1年目600万円の年俸は、22年1800万円となった。
◆消えた天才
天才といわれ、1度は消えながらプロまで上り詰めたのが岸潤一郎。2019年に西武ドラフト8位、全体最後の74番目で指名を受け、四国IL徳島から入団。21年には外野で100試合に出場し、1年目500万円だった年俸は22年1600万円にアップした。明徳義塾(高知)では1年から4番を打ち、4度の甲子園出場で投手として6勝を挙げた。拓大で痛めた右肘手術を受け、野球を断念して大学も中退。テレビ番組で「消えた天才」として特集された。独立リーグで野手として再起した。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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