阪神リーグ連覇の死角となるか 浮上する「第3の捕手問題」の深刻度とは
12球団屈指ともいわれる優秀なピッチングスタッフを抱える阪神では扇の要である、梅野、坂本両捕手の力に差がないからこそ、指揮官が求める「守りの野球」を追求できたという見方もある。リード、ブロッキング技術含め、ともに「打てる捕手」としても知られ、攻守にわたって存在感を発揮。昨年後半に梅野が離脱した際も、主戦捕手として坂本がしっかりチームを支えた。
チームでは3日の試合でも6回から2番手としてマスクをかぶった5年目捕手の藤田健斗も、7回に5失点と大量失点を招くシーンもあり、バッテリーの重要性が改めて浮き彫りとなった。
捕手ポジションは代わりがきかず、育成に年月がかかることでも知られる。今回は梅野が離脱しているが、坂本も負傷などした場合、一気にチームに捕手クライシスが起こることに。シーズンを見据えても、「第3の捕手」育成は急務といえる。捕手層の層の薄さをどのようにカバーしていくのか、目指すリーグ連覇のためにも解消しておきたい課題となりそうだ。
[[文/構成:ココカラネクスト編集部]]
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