岡田阪神に再び難問 今度は開幕ローテ問題浮上で心配される ほか「2つの懸念材料」とは
特に昨年、鉄壁とされた救援陣では、ここにきて昨年50試合登板のリリーフ左腕・岩貞祐太が3月9日のヤクルト戦で同点の7回に登板。先頭打者への四球から自身の悪送球、連続四死球での押し出しと内容が悪かったため2軍落ち、右腕の石井大智も不調。昨年脅威の救援防御率2.39をマークした「勝利の方程式」にほころびが見えているのは心配なところでもある。
さらに「第3の捕手問題」もある。梅野隆太郎がキャンプ中に右肩肉離れで離脱。昨季も併用していた坂本誠志郎の力は安定しているとはいえ、有事を考えて、第3の捕手育成は急務となる。対象となる、4年目捕手の栄枝裕貴、同8年目の長坂拳弥の実戦でのリード面に岡田監督は不満な様子を見せるなど、「守りの野球」を標ぼうするチームに気がかりな材料が増えている。
オープン戦9連敗もあくまで泰然自若の姿勢を崩さない指揮官がいかにしてチームを整えて29日の開幕戦を迎えるのか。残り時間も少なくなる中、今後の調整の内容も注目されそうだ。
[文/構成:ココカラネクスト編集部]
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