また虎なのか…2度目の集団感染発覚に厳しい声も 今後につなげるために求められる対策とは
また虎なのか…。そんな野球ファンの嘆息が日本全国から聞こえてきそうだ。阪神は25日、2軍調整中だった浜地真澄投手と、1軍の岩貞祐太投手、陽川尚将内野手、糸原健斗内野手、馬場皐輔投手の計5選手が新型コロナウイルスに感染したと発表した。
阪神といえば3月に藤浪晋太郎投手ら、球界初の感染者を出したばかり。その時は伊藤隼太外野手、長坂拳弥捕手と計3人が感染していた。感染源は明らかになっていないが、発覚直前の合コンが問題視されていた。
今回も浜地、馬場は小川、岩崎の計4選手で19日に会食。岩貞、陽川、糸原は、他に福留、江越、木浪、小林と球団スタッフも加えて計8人で同日に会食していた。新型コロナウイルスの感染経路において、大人数での会食は最も危険度が高いというのは周知の事実。この会食が感染源だという確定はできないが、谷本修球団本部長は「はっきりはしていないと思いますが、会食が原因であろうと推察がつく結果です」と話し、陳謝した。
球界の感染者は他に、6月初旬に無症状ながらPCR検査に陽性反応を示した巨人の坂本勇人内野手、大城卓三捕手。8月初旬に感染したソフトバンクの長谷川勇也外野手。9月中旬に感染が発覚した日本ハムの飯山裕志コーチ。そして今回の阪神勢とほぼ同時期に感染したオリックスの左沢優投手と竹安大知投手がいる。ユニホーム組からは計14人が感染しているが、うち半数以上の8人が阪神勢。感染すること自体に悪意はなく、決して責められるべきものではない。ただ、8人全員が直前に大人数での会食の場を持っていたという点については、よく検証し、改める必要が対策を練る必要がありそうだ。