今月3度目の完封負け、不振の阪神打撃陣に球団OBが苦言「積極性が欲しい」「爆発力はどこへ行ったのか」
代役を務める森下(写真)も頑張ってはいるが、やはり近本の穴は大きいと言えるだろう(C)Getty Images
打撃陣の低調ぶりが如実に表れるゲームとなった。
7月16日、阪神は甲子園で中日と対戦、打線がわずか3安打に抑えられ、0-3で敗れた。これで阪神は3連敗、今月に入り3度目の完封負けとなった。
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阪神のこの日の出塁は、中日先発のメヒアに対し6回までに3本のヒットと2度の四球、その後の3人のリリーフ投手には7・8・9回で一度もランナーが出ないままゲームを終えることとなった。阪神先発の伊藤将司も7回を3失点にとどめるなどゲームを作ったものの、前回登板に続き本拠地で敗戦投手として記録されることとなった。
夏場を迎え、主軸の不振が特に目立っていた阪神打線だったが、この日のゲームでは打撃陣全体の調子が落ちてきていることが印象付けられる内容となった。ここ数試合は1番に森下翔太、3番に前川右京という、売り出し中の若手を上位打線に置く「新布陣」を敷いているものの、この日は両選手ともノーヒット、チャンスを演出することはできずに終わっている。
このゲームを含め、打線が投手陣を援護できない展開が増えてきている阪神の現状には、球団OBも頭を悩ませている様子だ。
現役時に中日、西武、阪神でプレーし、それぞれの球団で主力打者として活躍した田尾安志氏が自身のYouTubeチャンネル『TAO CHANNEL』を7月16日のゲーム後に更新。古巣の無得点での敗戦を伝えながら、チームの現状や打線の役割についてコメントしている。
田尾氏は、この日の中日の4投手がそれぞれ好投したことを称えながら、阪神打線の話題では「打撃陣がどうなったんだろうというくらい打たない。これは困りましたね」とこぼしている。