「コンドーム」カヌー、バット&サーフィン「真っ二つ」・・・東京五輪ハプニング集
◆失神KO
16分41秒という柔道界でも語り継がれるであろう死闘は、思わぬ形で決着した。日本の新井千鶴が金メダルを獲得した28日の女子70キロ級。準決勝で対戦したタイマゾワ(ROC=ロシア・オリンピック委員会)戦は規定の4分で勝敗がつかず、延長に突入。関節技、寝技を仕掛けても必死で耐えるタイマゾワに対し、最後は送りえり絞め(柔道着のえりを利用して相手の首を絞める技)で失神させた。いわゆる「落ちる」状態は、総合格闘技では見ることがあるが、五輪競技ではかなり珍しいシーンだった。
◆死んだら責任取れるのか
五輪開幕から厳しい暑さが続き、選手から悲鳴の声があがった。男子テニスの世界ランキング2位のメドベージェフ(ROC)は28日シングルス3回戦の開始が午前11時だった。熱い日差しが照り返す野外コートで試合中、暑さに耐えかね、ひざに手を当てて前かがみになる場面もあり、審判から試合続行可能か問われると「試合は終えられるが、死ぬかもしれない。死んだら責任を取れるのか」と詰め寄った。熱中症で棄権した選手も出たため、試合開始が翌日から午後3時に変更された。
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